治療理論　浮田整体とは/石川県小松市の整骨院

浮田整体とは

私の院内では、諸々の疾病に対して、浮田整体を施します。
特徴として、患者様が出来るだけ無痛にして、気持ちよくしている中で行います。
それは、一人の人間を一つの生命体とみなし、全心身が有機的につながり活動する存在である、と把握する私の考えの反映です。

具体的には、脊椎と骨盤を中心とした骨格の矯正及び、柔軟な筋肉の回復、更に、心身の過緊張の除去によって、血流促進、神経伝達の正常化、自然治癒力の向上を導き、疾病を治すものです。そして更に、本来のその人が持つべき最大限の健康を得よう、というものです。

そのために、浮田整体では心身のリラックスを重要視します。
リラックスは自律神経の副交感神経を優位に働かせ、免疫力を上げます。また、気持ちよく感ている時はホルモン分泌の正常化が促されます。その結果、健康増進、長命につながります。

それに対して、真面目な人ほど、病気になりやすく、短命だとの医学的な統計があります。
これは、真面目な人ほど、無理をして、仕事量を増やす、という物理的な一面があると同時に、真面目な人ほど、常に心身を過緊張させている、という傾向があるからです。
心身を緊張させていることが真面目なのだと、真面目な人ほど考えています。ですが、緊張する、つまりそれは落ち着いていない、と言えます。心身のバランスが崩れている時です。

勉学や仕事に集中することと、緊張することは違います。心身の緊張状態は血流を低下させ、脳や筋肉の酸素や栄養を不足させます。それはまた自律神経の交感神経を興奮させて、免疫力を低下させます。また、消化不良を招いたり、血圧上昇、どうき、息切れ、めまい、なども引き起こす誘因になります。

例えば、過緊張の一例として、朝から深夜まで重量物を挙げ続けたら、その人は怪力になれるでしょうか？更に毎日それを続けたらどうでしょう？答えは、筋肉に多大な疲労が溜まり、靭帯断裂や疲労骨折を招きかねません。

野球選手の投手が毎日何百球も全力投球するのはどうでしょう？やはり、同じですね。その投手を潰してしまう結果になります。
眠っている時にずっと体に力を入れていれば、当然、疲れが取れるどころか、目覚めると頭痛がしたり、首や肩、腰に痛みを訴えることになりかねません。
また、常に腹筋が硬い状態が頑健であるようなイメージが一般的ですが、ヨガや整体では逆に柔らかい腹筋こそが理想としています。

よく一流のプロスポーツ選手の筋肉は、突き立ての餠（もち）のように柔らかいと言われます。それと比べ、二流以下は体が硬く、動きもぎこちなく、故障が多いと言われます。

筋肉は一瞬の緊張で鋼鉄の如く硬くなり、普段は柔軟である方が、つまり、柔らかさと硬さの幅が大きい方が、スピード、パワーが発揮され、高い瞬発力となります。また持久力もあります。弾力性が高い筋肉です。

これに対して、硬い筋肉は常に硬く、緊張してもあまりそれ以上硬くならず、つまり筋力があまり発揮されません。
また、病人や怪我人などの具合の悪い人の腹部は硬く強張っています。健康な人は仰向けに眠れば、腹部が自然に上下してゆったりと無意識に腹式呼吸を行います。
ですから、普段のお腹を触って硬い、と喜ぶのは誤りなのです。ボディビルダーは一日中、腹筋に力を入れているわけではありません。

元気で健康な猫の筋肉は、ひなたぼっこの時はぐにゃぐにゃに緩ませているのです。
この現象を逆に捉えれば、疾病のある人は無論、スポーツ選手でも、筋肉の柔軟性を高めれば、健康を回復し、パフォーマンスを高めることが出来るのです。
しかし、歪んだ骨格では、筋肉に負担がかかり、過緊張を起こしてしまいます。筋肉を柔軟にするために骨格を矯正して、骨格を矯正するために筋肉を柔軟にする、良い循環を導く治療が有効です。緊張せずに、落ち着いて、集中力を高め、心身のバランスをとり、健康を増進する、そして更に、本来の気合い、という心身一体の集中力を磨いていけるように導くお手伝いをさせて頂きたいと、念願しております。

浮田整体は無痛で行う施術です。
反応点に対しての刺激により、生理的な反射を導くことで、本来の健康を取り戻します。
この際、両手を当てることを大切にします。意外にこれは施術者が皆、行っているものではありません。
これは理学的に患者の体位の安定をはかると共に、適切な角度、圧力をとるために必要であり、また、
東洋医学でいう、補と瀉（しゃ）、気を補い、邪気を排して、陰陽の気の流れを整えるという意味があります。

病気、怪我により、心身の本能的な防衛反応から、心身は緊張状態に置かれ、身構えた状態となります。

危急の状態をとりあえずは、それで回避しようと無意識に反応している訳です。
しかし、そのままでは、心身の回復は遅く、ストレスからホルモンバランスの乱れや不眠症、消化不良、頭痛、なども引き起こされかねません。

そこで必要なのは、心身の休養です。安心と安静とも言えます。それらが、満たされてこそ、心身は自動的に免疫力が向上し、最大限の自然治癒力が発揮されるのです。

逆を言えば、心身の休養が無ければ、様々な薬も治療も本来の効果を上げることが出来ません。
ですから、私の治療と治療院においては、脱力を重視し、患者様には緊張しないでいただきたいのです。

よく、病院や治療院において大変緊張して心身ともに疲労した、という話を患者様達から伺います。
私自身、歯科医院や整形外科にて大変、緊張した経験があります。将来のことや経済的なものも含めて、諸々の不安や痛みに、ただ耐えるしかなかった時もあります。
そんな中、私自らの手は、気付けば、ぐっと握り締めたままになり、肌は青白く血行も悪く、指を開くのも一苦労だったりしました。
治療院で、ただベッドに横になっているだけで、肩や手足に力を入れている方がいます。
また、施術者がちょっと触っただけで、すぐに力を入れる方もいます。
私の治療院では脱力して施術を受けられることが、院長からの願いです。

私が、患者様の関節や筋肉、骨の無痛の矯正を促すためには、患者様の手足をゆっくり動かすことがあります。他動運動と呼ばれるこの方法では、手足や頭、体幹を動かすことで、より柔軟性を高めるだけでなく、歪みを取っていきます。
動かしにくい方向へ乱暴に動かすのではなく、楽に動きやすい方へ愛護的に動かすことで、自然に歪みが取れていくように誘導します。
これを筋力アップトレーニングのように、力んでしまう方がいます。本来は筋力アップトレーニングでも、肩の筋肉トレーニングでさえ、無駄な力みは不必要なものです。

正しい運動は、血流を促進します。しかし、力みは血流を疎外し、筋肉を固くし、関節運動を悪化させます。筋トレにより、固くなった筋肉を自慢する方は、よく見かけますが、常に固くなっていたとしたら、それは筋肉が萎縮していると言え、運動がしにくい、懲り固まった身体と言えます。

良質な筋肉は、バターのような、と評されるような非常に柔らかいものです。筋肉は普段柔らかいと、緊張時に大きな筋力を発揮出来るのです。また、自由に緊張を抜ける筋肉が、良質の筋肉とも言えます。新陳代謝が盛んなために、みずみずしい筋肉です。

筋肉の緊張を除くには、地球の重力に身を任せきることです。重力に逆らわない状態です。安らかな寝息を立てている赤ん坊が、理想の状態です。その時は、胸や腹だけでなく、全身でゆったりとした呼吸をしています。
私の行う施術では、私に身を任せ、のんびり、だらーんとしていられれば、それでいいのです。

浮田整体は、あたかも二人で行う気功やヨガなのです。

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